「チームしが」政策フォーラムを終えて

統一地方選挙をおえて、「チームしが」政策フォーラムを5月16日に大津市内で開催しました。これからの4年間を託された新議員の決意表明もいただき、「チームしが」はいよいよセカンドステージ本番にはいりました。少し長いですが報告させていただきます。

<三日月知事からの新年度の決意表明>
まず、三日月知事が新しい基本構想の柱を力強く表明くださいました。この基本構想は昨年7月の知事選挙で県民の皆さんとお約束した「三日月政策集」を実現するためのものです。

「滋賀の可能性~滋賀からつくる新しい豊かさ~」。時代の潮流を長期的に見通した上での今後4年間に実現したい7つの重点施策の説明をいただきました。キーワードは滋賀県の人的、経済的、文化的、地理的な強味を自覚し、活かしながら、「今だけ」「金だけ」「自分だけ」でなく、未来にむけて、心の豊かさと、人びととの協働の豊かさを、というものです。

またこの政策を実現するための新年度の組織改革も7点、紹介いただきました。①エネルギー政策の専門部署設置、②知事直轄の政策推進体制を強化、③女性活躍の部署を商工観光労働部に設置、④ブランド化専門部署の設置、⑤総合教育会議の推進、⑥農商工連携強化、⑦住民協働の推進です。着実に職員が働きやすい仕組みもつくってくれています。

 

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<統一地方選挙をふりかえって>

今回の統一地方選挙では、前半の県議会議員選挙では「チームしが」としては3名の候補者を公認し、15名を推薦いたしました。公認候補3名は全員当選を果たしましたが、推薦候補の中から3名が当選できなかったことはかえすがえすも残念です。今後、選挙結果の分析を着実にすすめる必要があります。

また後半の市議会議員選挙では大津市5名、彦根市2名、近江八幡市2名の合計9名の候補者を推薦させていただきました。彦根市、近江八幡市は全員当選を果たしましたが、大津市の3名の新人が当選できず、新人にとっての市議会議員選挙の難しさを改めて実感しました。

県議会も市議会も、また当選した人も落選した人も、4年後を期して今からそれぞれの地域活動を充実・発信して住民の皆さんの支持をいただけるよう、代表としてお願いしました。

今回の統一地方選挙は全体として投票率も上がらず、無投票当選も多く、もりあがりを欠いた、とマスコミなどで評論されております。

ただ、滋賀県内でみた限り、30代、40代以下の若手新人が当選を果たした方も5人おられ、確実に世代交代がすすんでいることを実感させていただきました。

また女性参画度では県議会議員は43名中8名と18.6%であり、東京都と京都府に次いで全国3位となりました。

 

<県議会議員からの決意表明>
参加した皆さんから、まずは県議会議員からの決意表明をいただきました。

 

・角田航也(米原市)

米原駅周辺の活性化にむけて利活用の徹底化をはかるため、県当局の協力をお願いしたい。

 

・田中松太郎(甲賀市)

人口減少社会をむかえて、どう対策をとっていくのか、子育て世代としても全力をつくしたい。

 

・塚本しげき(湖南市)

みんなが将来も安心できる政策実現にむけて、特に心の豊かさを追求するという知事の姿勢に共感。

 

・下村いさお(守山市)

琵琶湖畔の木浜に暮らす住民として、急減する漁師の世界にはいって琵琶湖の番人になりたい。

 

・中沢けいこ(彦根・犬上)

五期目となり人の力を活かす県政、とくに国体主会場となる彦根周辺の地域活動を一層強めたい。

 

・井阪なおし(東近江・日野・愛荘)

選挙区がひろがり大変厳しい選挙だったが、教員経験を活かして教育再生にとりくみたい。

 

・大橋みちのぶ(長浜市)

二期目となり、人の心の奥がわかる政治家をめざしたい。若い人の政治ばなれが大変気になる。

 

・とば義明(野洲市)

「今だけ」「金だけ」「自分だけ」でない、未来にむけて心の豊かさをもとめる政治家をめざしたい。

 

・清水てつじ(高島市)

嘉田県政時代のように大きな争点がなくなっている今、「チームしが」としての個性を引き出し発信したい。

 

 

<市議会議員からの決意・意見表明>
・かだ修平(大津市)

選挙では「看板への期待」をうけて身が引き締まる思い。大津の魅力発掘・発信という約束を果たしたい。

 

・竹尾耕児(近江八幡市)

自転車選挙で多くの人の支援をいただいた。沖島での「自然の中で生きる」くらしぶり等から学びたい。

 

・森嶋克己 (甲賀市)

「市民クラブ・新しい風」会派として、甲賀での福祉政策など力をいれてきた。県との連携を期待したい。

 

・竹村さだお(甲賀市)

高校教員からの転身で、障害者スポーツ事務局の経験をいかし教育や福祉に力をいれたい。

 

・土山定信(甲賀市)

原発の海外輸出など認められない。甲賀としてエネルギー・電力政策に関心を持ち続けたい。

 

・田中新人(甲賀市)

会社員の経験から、道路政策、農業振興、スポーツ振興など広範囲な関心をもっていきたい。

 

・中川雅史(米原市)

自分の選挙、角田さんの県議選、両方を経験して選挙の厳しさを知った。心して次にむけて活動していきたい。

 

最後に国会議員として参加くださった田島一成さんから力強いメッセージがありました。今、国政は「一強多弱」の中で集団的自衛権や原発政策など多様な意見が通らず、機能不全におちいっている。国政からの火の紛は必ず地方にとんでくる。「チームしが」として地方としての政治母体を確実に育ててほしい、と。

<参加者からのご意見>
・「民の声」を聴き続ける「プラットフォーム」としての「チームしが」に期待、着実に実現してほしい。(草津市)

・会員間の情報共有のためにクリエイターという考えで、独自のFBをたちあげたい(*このあとすぐにたちあがりました)。(東近江市)

・子どもをかかえる母親たちと政治カフェをしてきたが、市議選での新人当選の難しさを実感した。(大津市)

・防災面から、住民視点のハザードマップなどが重要であり、この分野での活動を期待したい。(多賀町)

2時間近くの時間は皆さんの熱心な発言によりあっという間でした。

最後に代表として私からは、4つの役割別に以下のような活動方向をまとめさせていただきました。 (当日は後ろからはじめました)。

①政策形成
縦割りの霞が関に対して地方自治では住民に切実な問題を発見し、その解決をめざしての 「横串」をさす政策実現が可能です。武村県政以来の「草の根自治」に根差した「原発・エネルギー・琵琶湖政策」「福祉・医療・子育て政策」「経済・雇用政策」「文化・スポーツ政策」など、滋賀県民の望む政策形成をいかにしていくのか、県議会議員、市議会議員の活躍を期待したい。「チームしが」としても研究会、勉強会を開催していきます。

②広報・交流
若い人の政治参加が低調、特に「政治をうざい」と思っている若い人がいることは大変心配だ。「遠い政治を近くに」を実現するため、特に女性や若者もふくめて「交流世話人」の役割が自主的に発揮できるように、紙媒体にとらわれず、HPや SNSも含めた受発信を深めるため、広報・交流活動に力をいれていきます。「チームしが」クリエイターズという試みもおおいに歓迎したい。

③県政チェック
新しい基本構想には、三日月政策集の7つの領域それぞれに、今の県民が望み、そして未来への種が埋め込まれたキラ星のごとき政策が着実にうめこまれています。また7つの組織改革など、実現にむけての組織力を強化し、最初の予算編成もおえて、おおいに期待をしていきたい。そのためにも、三日月知事との対話の場を充実させていきたいし、議会傍聴なども積極的にやっていきたい。
④人材育成・選挙応援
今回の統一地方選の県議選では、「チームしが」は責任ある確認団体として、選挙カーをまわし、広報ビラなどもつくり発信してきました。これらの効果がどこまであったのか、検証しながら、地盤のない、また鞄や看板のない若い人、女性、雇用者の立場から政治の世界にかかわりたいと思う新人もふえております。これらの人たちと基礎的な情報共有を行い、支援の仕組みを工夫し、活動をふかめ・広めてまいります。

また「チームしが」として活動拠点の強化をめざして6月頃には新しい事務所を開設したいというアナウンスもさせていただきました。

(文責 嘉田由紀子)

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